sushi film
2010年3月27日 09:46   投稿者:荒船泰廣
そんなこんなで映像で参加した「はなよめのまち」が始まりました!
今回は映像オペでもついてるので毎日劇場に通ってる。
めっちゃおもしろいよ!!
あらすじを読んでピンと来た人は見に来て損はないはず。
ノスタルジーっていうのかな。
心の中にある原風景、そこに吹く風の温度とか地面の匂いとか夕暮れに滲む光とか...そういうものに触れられるはず。
僕はゲネから何回か観て既に、「はなよめのまち」がこの世のどこかに有ったのかな何てことを感じている。
きっと素敵な体験をできるはずなので、お時間に余裕のある人は王子劇場に来たらいいんやないのかな!

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はなよめのまち
2010.3.25(木)~29(月)
王子小劇場
作・演出 小栗剛

【ストーリー】
1984年。人々がまだ、世界はひとつだと夢を見ていられた時代。
舞台は、はなよめのまち。
  
戦後、進駐軍の管轄から隠すように廃線となった線路がある。
途切れた線路の先を勇気と共に歩み、ふたつほど山を越えると、やがて、かつては駅として機能していた社(やしろ)がある。三本足の鳥居をくぐり、 あぜ道を辿れば大きな旅館が見える。

地図に無い町。はなよめのまち。
 
この町の特産品は「はなよめ」。
この町に生まれた少女は教育を施され、「はなよめ」となって売られていく。日本の特権階級の人間のために作られる、特別な花嫁。
まちは夜明け、堕ちてきた藍色に濡れる。
旋律のような喜びが、まちの女達を触発する。
ピアノの音が坂の上から漏れてきていた。女たちが生命活動を始める。土手の上を歩く花嫁たちに、農家の男たちが手を振る。
決して触れることの許されない、汚れた手が橙色の光で煤けている。
 
看護婦たちが笑っている。
春祭りが近い。
ナギは、これが最後の春祭りになるかもしれないと感じていた。それは誰にも言わなかった。
本当に本当の最後まで、言わなかった。
 
わたしたちの肌は、いつか破けてしまう。
ぼくたちは飛び散ったあたたかな飛沫を浴びて、大人になるんだ。指が5本では足りない。弱い。
 
 
ぼくは(わたしは)離れることのない手が欲しい。

■日程
3月
25日(木)19:00
26日(金)19:00
27日(土)14:00/19:00
28日(日)14:00/18:00
29日(月)14:00/18:00
*全席自由席
開場は開演の30分前です。



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